管啓次郎さんのはじめての小説集となる『ヘテロトピア集』(コトニ社)の刊行を記念して、トークイベントを開催いたします。
過去百年あまりの東京におけるアジア系住民たちの語られざる物語を主題とし、それぞれ特定の場所に埋めこまれた忘れられた歴史に、想像力によって接近する試みである巡礼型演劇作品「東京ヘテロトピア」(Port B)のために書かれた5篇にはじまり、北投(台湾)、ピレウス(ギリシャ)、リガ(ラトヴィア)、アブダビ(アラブ首長国連邦)、ヘルダーリンの小径(ドイツ)などを巡る“ヘテロトピア・テキスト集”のほか、それらの作品らと精神的につうずるところのあるフィクション、ノンフィクションを収録した『ヘテロトピア集』。
今回はこの本に込められた想いを、作品の話や朗読を通して感じることの出来る一夜となります。すぐそばにある人たちの人生を物語ること、想像することで見えてくる景色を、ともに探しにいきましょう。
皆さまのご予約をお待ちしております。
※ご予約は以下フォームか、店頭にて受付いたします。
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『ヘテロトピア集』刊行記念
「語られざる物語の行方」
出 演:管啓次郎 (聞き手:磯上竜也)
日 程:2025年1月19日(日)
時 間:開始/16:00~(開場/15:50)
入場料:1,100円 or『ヘテロトピア集』(2,750円)購入
定 員:10名
場 所:toi books(〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町3-1-22 OSKビル2F)
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【プロフィール】
管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、比較文学研究者。明治大学理工学部教授(批評理論)。同大学院理工学研究科<総合芸術系>教授。1980年代にリオタール『こどもたちに語るポストモダン』、マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』の翻訳を発表(いずれも後に、ちくま学芸文庫)。以後、フランス語・スペイン語・英語からの翻訳者として活動すると同時に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)などにまとめられる批評的紀行文・エッセーを執筆する。2011年、『斜線の旅』にて読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞。2010年の第一詩集『Agend’Ars』(左右社)以後、8冊の日本語詩集と1冊の英語詩集を刊行。20ヵ国以上の詩祭や大学で招待朗読をおこなってきた。2021年、多和田葉子ら14名による管啓次郎論を集めた論集 Wild Lines and Poetic Travels (Lexington Books) が出版された。東日本大震災以後、小説家の古川日出男らと朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作し、現在も活動をつづけている。2023年、コトニ社から『本と貝殻 書評/読書論』と詩集『一週間、その他の小さな旅』を出版。
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