『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 著 / 葛川篤 訳(作家の手帖)の刊行を記念してトークイベントを開催いたします。
インディーズメディア「作家の手帖」が、1930年代に日本で初めて翻訳された『灯台へ』を復刊します。著者のヴァージニア・ウルフは、言わずと知れた、20世紀英国を代表する作家です。
訳者の名前は、葛川篤(くずかわ・あつし)。秋田市で育ち、大学進学のために上京して、学生同人誌「一橋文芸」の創刊メンバーに。卒業後は英仏語の翻訳家として活躍するも、32歳で病没しました。
存命中には伊藤整や左川ちか、春山行夫など「昭和モダニズム」を代表する作家・編集者と交流し、アンドレ・ジッド、マルセル・プルーストなど、当時にして最先端のフランス小説も翻訳していました。
関東大震災と第二次世界大戦を挟んだ「災厄の時代」に、新しい外国文化の紹介に努めた彼らは、どんな時代を生き、何に衝き動かされていたのか。「作家の手帖」編集長ふたりがtoi bookへお邪魔して、『灯台へ』のさまざまな名訳を比べ読みしながら、歴史に埋もれた「若き情熱家の肖像」を解き明かします。
『灯台へ』特設サイト
主な話題(例)
・(おさらい)ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』について
・日本初訳を手がけた「葛川篤」は何者?
・昭和戦前のインディー文芸事情:春山行夫、伊藤整、左川ちか…etc.
・葛川訳の読みどころ―岩波文庫版、新潮文庫版とのちがい
・文献調査で気づいたこと、役立ったもの
ウルフ好きの方はもちろん、興味はあるけれどきっかけがなくこれまで読んでいなかったという方も、
皆さまのご予約をお待ちしております。
※ご予約は以下フォームか、店頭にて受付いたします。
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『灯台へ』(ヴァージニア・ウルフ 著 / 葛川篤 訳 / 作家の手帖 刊)刊行記念対談
「新しい戦前の昭和モダニズム―日本初訳のヴァージニア・ウルフ『灯台へ』をめぐって
」
出 演:「作家の手帖」編集部、小澤みゆき・笠井康平
日 程:2024年12月14日(土)
時 間:開始/18:00~(開場/17:50)
入場料:1,650円
定 員:15名
場 所:toi books(〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町3-1-22 OSKビル2F)
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【プロフィール】
小澤みゆき(おざわ・みゆき)
会社員兼作家、編集者。編著に『かわいいウルフ』(自費出版ののち、亜紀書房より商業書籍化)、『海響一号 大恋愛』(自費出版)。ヴァージニア・ウルフ『波〔新訳版〕』(森山恵 訳、早川書房)に社外編集として関わる。
笠井康平(かさい・こうへい)
作家・編集者。主著に「10日間で作文を上手にする方法」シリーズ、『私的なものへの配慮No.3』(いずれもいぬのせなか座)。近著に「文化芸術の経済統計枠組みはいかにしてテキスト品質評価指標体系の開発計画に役立つのか」(『早稲田文学』2020年冬号)、「現代短歌のテキストマイニング――𠮷田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)を題材に」、「場所(Spaces)」(早川書房『異常論文』所収、共著者:樋口恭介)。
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